育児に関する表現というのは学ぶ機会がなかなかないですよね。
韓国で子育てをしていても、ネイティブのママさん・パパさん達が子育てでよく使う表現というのは、外国人の私からすると意識的に自分から知って使おうという努力をしない限りマスターするのはなかなか難しい気がします。
育児経験が初めてである私にとっては未知の分野でもありました。
普通の表現と、辞書にはなかなか載っていない俗語的な表現(赤ちゃん用語など)も載せてみます。
シリーズ化?しようと思っていますので、さまざまなシチュエーションを例に、短く簡潔にご紹介できたらと思います!
お手洗い・オムツ交換
汚い話になりますが…さっそくご紹介していきます!まず単語からみていきましょう!
単語
- 紙オムツ:기저귀 (布オムツ:천기저귀)
- マザーズバッグ:기저귀 가방
- 小便 (소변/소):쉬(쉬야), 작은 거(것の口語体), 뇨
- 大便 (대변/대):똥, 응가, 큰 거(것の口語体)
- おなら:방귀(口語でよく방구)
- 用を足すこと:볼일
- トイレ(化粧室):화장실
- トイレットペーパー:화장지, 휴지 (トイレットぺ=パーホルダー:휴지걸이)
- 濡れティッシュ(お尻拭き):물티슈(아기 물티슈)
- 便器:변기
- 子供用便器:유아(아이) 변기 → 子供用トイレも同じ
- ウォシュレット(ビデ機能):비데
オムツ
オムツは一般的に기저귀と言うときは紙のオムツのことを指します。この場合は、「使い捨てオムツ」という意味で「일회용 기저귀」という表現を使うこともあります。
布オムツは천기저귀になります。環境の事、子供の肌のことを考慮してこちらを使うエコなママさんも最近は増えてきたようです。
オムツカバンは “귀저기 가방” そのままです。最近は機能性とファッション性を兼ね備えたカバンがたくさん出ています。
オムツカバンはオムツだけを入れるのではなく、子供のお尻拭きやスタイ、飲み物(哺乳瓶)や食器など色々なものを入れるものことです。日本語ではマザーズバッグと言うのですね!
小便・大便
大人が使う表現としてもっとも婉曲的な表現は、작은 거(小の方)・큰 거(大の方)という言い方です。親しい間柄で「どっち?小さい方?大きい方?」などと聞いたりしますよね。比較的遠回しに言う表現になります。
韓国語で小便・大便という漢字語の表現は一般論的な話(学術的な場合でも使用)をするときに使われます。ニュースの記事やコラム・本などでよく目にする表現というと分かりやすいかもしれませんね。
漢字語トイレの水を流すボタンにも「소(小)・대(大)」と表記されていたりします。大便小便のことをまとめて「대소변」と言ったりもします。
小便に関しては「尿」という意味の「뇨」もありますが、使用範囲はかなり限定的です。日本では「尿検査」というのが一般的ですが、韓国では「요검사」もしくは「소변(小便) 검사」という言葉も非常によく使います。
あとは疾患名など医学的な場面で使われることが多いです。私がよく耳にするものだと「요붕증(尿崩症)」や「요로결석(尿路結石 )」などがあります。ちなみに「요통」という場合は尿ではなく「腰痛」のことなので気を付けましょう。
小便は「쉬/쉬야」をよく使います。日本語にすると「おしっこ」が近いかと思います。しかし「쉬야」のほうは完全に赤ちゃん言葉です。
大便は「똥, 응가」をよく使用しています。똥も응가も「うんち、う○こ」とほぼ同じように使います。使い方については後ほど!なぜかう○こだけはモザイクかけたくなります(笑)
用を足すことを「볼일을 보다」といいます。こちらも「トイレに行く」という直接的な表現よりは、韓国語だとやや婉曲的な表現です。
トイレットペーパーは、화장지, 휴지などと言います。「2겹(枚重ね), 3겹 화장지」と書いてあるのは、厚みの違いです。日本だとシングやダブルと表現するのでこれも違いがありますね。
화장지はロール巻きのトイレットペーパーのことで、휴지というのは紙でできたティッシュ全般と要らない紙という意味とあります。なので鼻をかむ時に使うティッシュも휴지を使うことになりますね!
そして濡れティッシュもお尻拭きも韓国語では물 티슈となりますが、赤ちゃんのお尻を拭く用のティッシュの場合「아기(赤ちゃん) 물티슈」という事が多いです。
便器はそのまま漢字語の변기になります。子供用/幼児用のおまるを「유아(아기) 변기」と言います。最近は大人が使うような形のスモール版が出ていて本当にかわいいです!
最近では携帯用の子供用便器もあるようで非常に便利ですね。「휴대용(携帯用)」という言葉を前につければOKです。
表現
それでは実際にどのように使うのかいくつか例文をご紹介します。
オムツ関係
・기저귀를 차다. オムツを履く →「기저귀 찼어?」とよく過去形にして聞きます。親が履かせる場合は「기저귀를 채우다.」といいます。
・기저귀를 벗기다. オムツを脱がせる →オムツを脱ごう!という場合は子供に「기저귀 벗자!」と言います。
・기저귀를 떼다. オムツを卒業する(オムツがはずれる) →これも非常によく使う表現です。우리 아이는 아직 기저귀를 뗄 준비가 안 됐다. うちの子はまだオムツがはずれる準備ができてません!←事実 (笑)
・기저귀가 다 떨어졌다. オムツが切れた(全部切らした) → オムツを使いきって、予備がなくなってしまったときに使えます!いつも我が家では開封したもの以外に必ず1パック程度を常備しています…
すぐにサイズオーバーする幼い頃は、大量に買いだめすると使い切れなくなったりするので少しずつ買うようにしていました!
用を足す系
・볼일을 보다. 用を足す → トイレに行ってくるね!というときに大人や大きい子供であれば「볼일 좀 보고 올게!」と言ったり「화장실 좀 갔다올게!」と言います。
この「볼일」は用事という意味もあるため、「볼일 보고 올게.」というと「用事を済ませて来る」という意味になり、トイレか用事どちらかはシチュエーションによって判断します。
화장실?などと聞いて確認してもいいかもしれません。ちなみに「볼일」の発音は[볼릴]となるので要注意です!
また、できるだけ婉曲的に表現する場合は「큰 거/작은 거 보고 올게!」と言えば大丈夫です。
소변을 보다, 대변을 보다ということも出来ますが、小便・大便自体が漢字語なので文語的な表現でよく使われたり, 病院などで「소변 보고 오세요.(直訳: 小便を出して来てください。)」のようにやや堅い感じの印象を与える表現です。
・똥(오줌)을 싸다/누다. うんち(おしっこ)をする → どちらも同じような意味ですが、「싸다」は自分の意思とは関係なく「我慢できずに漏らす」というようなニュアンスも含まれる(普通にするという意味でも使う)一方、
「누다」は意識的に排泄するという意味のみで使います。区別が難しければ「싸다」を使うのが無難だと思います。
「똥 쌌어?(うんちしたの?/うんちもらしたの?)」 と聞いたり、「오줌 싸고 올게!(おしっこしてくるね!)」という表現は大人も非常によく使います。子供にも使えます。「똥을 눴다.」というと自らトイレで大をしたという意味になりますね。
・응가하다. う○こする → こちらも上とおなじですが、응가は하다という動詞のみが後ろに来ることが一般的です。
「응가했어?(う○こしたの?)」や「응가해?(今まさに排泄している最中)」という風に聞くことが出来ます。大人が使うとやや幼稚な印象を与える気が私はします。
・쉬하다. 쉬야하다. おしっこする→ これは赤ちゃん言葉でも使いますが、大人でも「쉬하고 올게!」という人もいます。
上でも少し言及しましたが、「쉬야했어?」というような場合は幼い子供に対して使う赤ちゃん言葉のようなものなので注意が必要です。
・똥(오줌)이 마렵다. 便意(尿意)をもよおす → よく耳にする表現です。「마렵다」をタメ口で使うと、「오줌 마려워」になります。 (文法的な説明は省略します!)
・방귀를 뀌다. 屁をこく → おならをすることで「방귀」という言葉が本来の「屁(へ)」になりますが、口語的にはほとんど「방구」と言うことが多いです。「방구 뀌었어?(おならしたの?)」と聞いたりします。
・물을 내리다. 水を流す → 直訳すると「水を降ろす」ですが、流す時に使います。
「사용 후, 반드시 물을 내려 주세요.」は「使用後は必ずトイレの水を流してください。」という意味で、よく公衆のトイレのドアなどに貼られています。
最後に
とりあえず育児で使っている表現などを思い付く限り並べてみました!もしかしたら日常生活で思い出すことがあるかもしれませんので、その際は追加していきます!
韓国語を勉強されている方で韓国の映画やドラマなどをよくご覧になったり、配偶者の方が韓国の方であればご存知の表現が多いと思います。ご存知でなかった方はこの機会にチェックしてみてください。
手短になりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!
コメント